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ほんのちょっとブログ

教養を身につけたい。そのためにメモメモ…。

知らないとさすがに、な「研究不正」

大学院の入学ガイダンス時に、「研究不正」について、薄いリーフレットを使って注意を促された。
大学から研究不正に関するガイダンスの受講も義務付けられているし、かなりの力の入れよう。

こんな事態になっているのは、一連のSTAP細胞騒動のせいである。
今更感満載だけれど、正直STAP細胞について知らなすぎるのでまとめてみる。


STAP細胞

=刺激惹起性多能性獲得細胞
 Stimulus -Triggered Acquision of Pluripotency

お酢に相当する酸性の溶液で細胞を刺激するだけで、普通の細胞がいろんな細胞に分化できる「何でも屋」になるというもの。

万能細胞としては、

  • ES細胞:受精卵から作製するため、倫理的な問題が発生する
  • iPS細胞:4つの遺伝子(=山中因子)を入れることで作製する


この2つの技術が応用化を進めている中で、小保方さんはいきなり「万能細胞、カンタンよ〜」と宣言したこととなり、もちろん脚光をあびた。

ただ、ネイチャーに発表した研究論文に
「捏造」「改ざん」*1がみられたとして
早稲田大学で学位を取得した際の博士論文にも不正が発見され、学位も取り消し。


小保方さんの所属していた理化学研究所 多細胞システム形成研究センター(CDB; Center For Developmental Biology)は解体を迫られた。解体には至らなかったが、不正を監督する施設が置かれ、所属研究員の数も大きく削減された。

ディオバン(バルサルタン)

STAP細胞の陰に隠れがちな研究不正。
ディオバン(バルサルタン)というのは、製薬大手ノバルティスが高血圧の治療薬として、開発した薬品。
脳卒中に効きます!」との研究成果が出ていたが、その結果に操作があると認定された。
ディオバンの臨床研究を行っていたのは滋賀医科大学千葉大学名古屋大学京都府立医科大学東京慈恵会医科大学の5大学。そのうち、名古屋大以外の4研究チームは論文を撤回した。

これだけでなく、奨学寄付金を、自社の研究をしてもらうために寄付していたとか。本来奨学寄付金は、使い道を指定できないらしい。



気をつけたいのが、気づかないうちに「研究不正」を行うケースがあり得るということ。
さすがにデータの捏造・改ざんなんかは意識的にやるものだけど。
何が不正なのか、判断を自分でできるぐらいには理解を深める必要があるな。

*1:「捏造」は、ないものをあるように見せること 「改ざん」はデータを良いように操作すること (2 研究活動の不正行為等の定義:文部科学省)